バックグランドにある信念やアプローチ
様々な専門分野における考え方や実証的成果を基礎としつつも、大切にする信念を語弊を恐れずに3つの簡易な言葉にまとめました。
ToBeingsが日々学習し、
自ら実践者たるべく挑戦し続けている考え方と、その現場活用
ポジティブアプローチ
ポジティブアプローチが世の中に出てくる以前は、問題は何なのか?という問いから課題を特定し、個人や組織におけるギャップに着目し、出来ていないことに関する会話が多く流れていました。個人や組織にギャップは存在しています。しかし、その一方で、より伸ばして行きたい点や本来持っている強みも存在しています。組織の力を最大化する際、この強みやありたい姿に着目し、活用する考えがポジティブアプローチであり、その手法のひとつとして「Appreciative Inquiry(AI)」があります。
「誰かの指示」や「ねばならない」、では言う側・やる側、双方が長期的には疲弊し、継続することが困難になります。また、現実に起こっていることとして、プレッシャーから動機づけることに限界を感じ始めている、という声をよく聞くようになりました。だからこそ、内発的な動機にフォーカスし、個々人や組織の「ありたい姿」を探究することを大切にしています。
ホールシステムアプローチ
以前は、有能な指導者やリーダーが変革を主導することで、環境の変化に対応することができていました。もしくは、外部の専門家の力を借りて、小さなチームで全体の変化への対応を検討し、他のメンバーが実行するという形が多く見られました。しかし、昨今の、複雑性が増し、変化のスピードがどんどん早くなっている中、一部の人間だけで組織を変化に対応させて行くことが非常に困難になってきました。
そこで、私たちは組織の「部分」ではなく、「全体」へと働きかけるとともに、組織を有機的につながった生命体として捉え、個々人が「こうやればいいんだ」を発見し、行動につなげて行くことを実践しています。
それぞれの組織が置かれている状況を深く聞き、それぞれの状況に応じて「ダイアログ」「AI」「ワールド・カフェ」「オープン・スペース」といった手法を組み合わせ、オリジナルのプログラムをクライアント(人事部様のみならず、現場の社員様とも)とともに創ります。
デザイン思考
これまでは、価値提供者が市場調査や自社のシーズをベースに、新たなサービスや製品を生み出し、マスマーケットに対して効率的に投入してきました。この方法が成功してきた背景には、人々の価値観が多様ではなく、変化のスピードに組織が対応できていたためです。しかし、変化のスピードが速くなり、人々の価値観は多様化し、個人がSNSや新技術を用いることでその動きは加速する一方です。
そこで、ユーザーのプロセスをデザインする考え方を、もの作りのみならず、組織活性化・事業モデル・社会システムのデザインへと応用する動きがあります。唯一解を見出すことがより困難になってきている現況において、デザイン思考は、小さな規模からプロトタイプを作り、ユーザーからのフィードバックを受けることで、最適解を小さく生み出し、その回数を多くし、適応していくという、考え方です。
デザイン思考を実践する際、大切にしていることは、「ユーザーの立場に立ちきる」ということ、「実行が起こるところも含めてデザインする」ということです。
と同時に、こういった変化のスピードに全員が対応できるかというと、そうではない部分もあると考えています。そこで、私たちToBeingsは、現在とこれからの間における「架け橋」の役割を果たしたいと考えています。
プロセス指向心理学
人々が自覚をしていない無意識の部分も含めて、個人や組織を捉えるという概念を用いて、自覚と無自覚を統合していきます。そのためには、今この瞬間に起こっていることを大切にし、発見・共有を行い、そのプロセスを通じて個人や組織が自ら、私たちは誰か・私たちは何に取り組むのか、を見出し、ToBeingsはそのファシリテートをしていきたいと考えています。
現場に置ける実践例として、マルチステークホルダーの間で、サイクルし、繰り返し起こる問題があり、それが何もなされないまま、もしくは目の前の対処策だけに陥っている場合においては、解決しようとする側も・解決される側も、疲弊し、傷付いてしまいます。これら、対極にあるどちら側の声も聞きながら、必要な変化や成長を生み出して行くファシリテーターとして、ToBeingsはクライアントや会社・社会システムに関わって行きます。
時に、生まれるべくして生まれる新しいものが、古いシステムを延命させることで遅れてしまうこともあります。しかし、全ては起こるべくして起こる、という考えに基づき、そのプロセスも含め、変化をファシリテートしていきたいと考えています。